こんにちは。ジェイグラブの横川です。
日本時間の12日にアメリカと中国は関税について話し合いを持ち、以前よりは少しは以下のように緩やかになりました。
アメリカはまず、中国だけでなく日本などにも課している基本の10%の他に、中国には相互関税24%を乗せ、それに対して中国が報復してきたのでさらに91%乗せて145%としてきました。
このうち、91%は廃止、24%は90日間停止しました(デ・ミニミス・ルールの中国だけ不適用は継続)。
中国はアメリカからふっかけられた関税に対抗して米国から届く荷物に対して125%の関税をかけていましたが、そのうちの91%は廃止、24%は米国と歩長を合わせて90日間停止としました。
これで、中国産品のアメリカへの輸出には30%の関税ということになり、145%に比べればかなりマシになりましたが、今後90日のあいだに米中が決裂したり、なんらかの合意に至らないというようなことがあれば、現在停止中の24%が復活し、中国からアメリカへの荷物は54%になります。
今回紹介する動画はNBCのニュース映像で、トランプ関税の打撃を受けるかもしれない黒人向けヘアケア市場を取材したものです。動画は3日前に公開されていますが、取材はそれより前のはずなので、関税が145%だったときの内容になっていますが、ここは30%に読み替えてみてください。
それよりは、日本人には馴染みの薄い黒人向けヘアケア・マーケットの話なので、ビューティー系分野の方にはいろいろとヒントが隠れている会話でもあるのではないかと思います。
中国からの輸入品に対する関税がブラック・ビューティー用品店を脅かす
—ビューティーサプライストア「ピンク・ノワール」の店内には、エクステなどの束やヘアオイルのボトルが並んでいます。一見、メンフィス(テネシー州)にあるこの店と、トランプ関税とは無関係に思えるかもしれませんが、オーナーのチャシティ・モンローさんは「その影響がすぐにでも身近に迫ってくる」と言います。
(インタビュアー)この店には本当にいろいろな商品がありますね。ほとんどの商品はどこから仕入れているのですか?アメリカ国内で製造されていますか?
(チャシティ)いいえ。私はよく、「この店全体は国際貿易の中に存在している」と言っています。商品のおよそ90%は中国から仕入れています。
(インタビュアー)中国から、ということですね。
(チャシティ)ええ。
—トランプ大統領が中国からの輸入品に145%の関税を課したことで、モンローさんによると仕入先が価格を引き上げ、その影響がまもなく店頭価格に反映されるといいます。
(インタビュアー)私、普段短めのアフロなのね、今はブレイズにするために4パックくらい使っています。それって、関税がかかるといくらになりますか?
(チャシティ)そうですね。こういったヘアパック1つで、普通は6.99ドルなんです。ですが、関税がかかることで、価格はほぼ倍になる可能性があります。
(インタビュアー)つまり、最終的には多くの価格上昇が消費者に転嫁されるということですね。
(チャシティ)まさにその通りです。
—アメリカにおける黒人のヘアケア市場は約25億ドル規模とされており、熱心な顧客たちはその影響に身構えています。
(スマホ動画で話をする女性)「他の話題もいいけど、私はヘア製品(がどうなるか)について知りたいの。」
(チャシティ)これは黒人女性にとって重要なことです。とくに美容、そして髪のこと。
だって、見た目が整っていないと、時には仕事さえ得られないこともあるんですから。
—海外のサプライヤーはモンローさんのような小規模事業者にとって欠かせない存在です。中には、カンボジアのように90日間の関税猶予を受けている国からの仕入れを進めるベンダーもいます。バター・ベイビー・ヘア・インポーツのオーナー、シャダラ・マクギルベリーさんもそのひとりです。
(シャダラ)今のところ、顧客には値上げ分を転嫁していません。
(インタビュアー)それは今後変わると思いますか?
(シャダラ)確実に変わらざるを得ないですね。そうしないと、ビジネスが立ち行かなくなります。
—経済学者のトラヴォン・ローガン氏によると、多くの黒人が経営する個人商店は、世界規模の貿易戦争に対応する力を持ち合わせていません。
(トラヴォン)極小の魚が巨大な池にいるようなもので、交渉力が全くないんです。
もうひとつの問題は、“関税が発効する前に大量に仕入れればいい”と思われがちですが、小規模なビジネスは、その在庫を保管するスペースすらないのです。
(インタビュアー)トランプ政権の説明によると、最終的な目標のひとつは「製造業をアメリカに取り戻すこと」だとされています。あなたも、価格の影響から製品の製造を国内に切り替えることを検討されているとお聞きしました。それは“うまくいっている”と思いますか?
(チャシティ)まぁまぁ機能している部分もあると思います、でも結局のところはうまくいってないんです。コストが高すぎて現実的ではありません。
—ピンク・ノワールでは、モンローさん自身のオリジナルブランドのヘアケア製品も販売しています。関税の影響を受け、製品のアメリカ国内製造を模索しました。
(チャシティ)でも、最低注文数が、小規模事業者にとってはとんでもなく大きいんです
(インタビュアー)ここまでお話ししていて、ずっと笑顔でいらっしゃいましたが、ビジネスのリスクについて話すときには、その笑顔が少し曇ったように感じました。小規模事業者として、今どのように思いますか?
(チャシティ)正直言って、怖いです。でも、こうも思います。私たちは“レジリエント”、つまりしなやかに強く立ち向かうグループの出身でもあります。
私にとって、これは単なるビューティーショップではなく、“レガシー(=継承)”なんです。美しくなるためだけの場所じゃなくて、これは地域の一部なんです。だから、みんなで築いてきたこのコミュニティの努力が、無に帰すのではないかということが、一番の恐怖です。
おわりに
美容系分野に疎いのですが、こういうときにすうーっと日本製品で穴を埋めるということはできないのだろうかと思ってしまいます。もちろん全てではないことはわかっていますが。


































