jGrab

越境ECブログ

【東南アジアEC攻略②】Lazada(ラザダ)とは?特徴・販売戦略・Shopeeとの違い

東南アジアのEC市場は、Shopeeが圧倒的な存在感を示していますが、Lazada(ラザダ)も負けず劣らずの勢いで成長を続けています。

2025年1月、APAC / EMEAで事業を展開するシンガポールの大手インシュアテック企業Peak3とLazadaは、組み込み型保険エコシステムを構築するための合弁会社を設立しています。フィリピンでも、Lazada Philippinesが2月20日、ミンダナオ島での事業およびサービスの拡大を正式に発表するなどプロモートを強化しています。

マレーシアでも、Lazada Malaysiaが「3.3 Epic Raya Sale」の催事を開催し、イスラム教のラマダンとハリ・ラヤに向けたショッピング需要に応えるなど、Lazadaは東南アジア全域で積極的な展開を行っています。

出典:BERNAMA.COM

Lazadaとは?

出典:Lazada Japan

ご存知の方も多いとは思いますが、改めて Lazada ですが、東南アジアを代表するECマーケットプレイスの一つで、シンガポールに本社を置き、2012年に設立しています。シンガポールの他に、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの6カ国で展開しています。

2016年には中国のAlibaba(アリババ)グループの傘下に入り、技術や物流の強化が進められ、東南アジア市場に特化したサービス展開や、アリババの支援による大規模なセールイベントも実施しています。

Lazadaには日本の越境EC事業者向けのサポートとしてLazada Japanがあり、日本語対応のカスタマーサポートを提供しています。

■Lazada Japan
https://lazada.jp/

Lazadaの特徴

1. 東南アジア6カ国に展開
東南アジアの主要6カ国で、それぞれの国ごとに最適化されたマーケットプレイスを運営しています。地域ごとの消費者ニーズや購買行動を考慮したローカライズ戦略が強みです。

2. アリババグループの支援
アリババ傘下となったことで、TmallやTaobaoといった中国の大手ECサイトと連携が強まり、商品供給や物流インフラが強化され、中国商品を東南アジア市場に効率的に供給することも可能にしています。

3. 豊富な決済手段
東南アジアではクレジットカードの普及率が低いため、Lazadaは現地の決済方法に対応した幅広い決済を提供しています。キャッシュオンデリバリー(代引き)や電子ウォレット「Lazada Wallet」など、各国の消費者が利用しやすい支払い方法を導入しています。

4. 強力な物流ネットワーク
Lazadaは「Lazada Logistics」という独自の物流ネットワークを構築しており、出店者が効率的に商品を配送できる仕組みを整えています。また、「Fulfilled by Lazada(FBL)」という倉庫保管・配送サービスを利用することで、スムーズな配送も可能です。なお、日本から越境EC発送する際には、日本国内のLazada配送センターに国内発送するだけで、国際配送はLazadaが請け負います。

ShopeeとLazadaの違い

ShopeeとLazadaはともに主要な東南アジアのマーケットプレイスですが、それぞれに異なる特徴があります。Shopeeはシンガポール発の企業で、モバイルアプリを中心としたCtoC(個人間取引)の色合いが強いプラットフォームです。一方、LazadaはもともとBtoC(企業対消費者)向けのマーケットプレイスとしてスタートしているので、Tmallのような運営スタイルを採用しています。

また、Lazadaはアリババのノウハウを活かした出店者向けの支援プログラムが充実しており、「Lazada University」では、EC運営に関するオンライン講座やノウハウを提供し、EC初心者でも参入しやすい環境を整えています。

日本からLazadaを利用して越境ECを行う際の注意点

Lazadaは東南アジア市場への参入手段の一つとして魅力的ですが、日本の事業者が越境ECを行う際にはいくつかの注意点があります。

1. 言語とカスタマーサポートの問題
東南アジア各国で利用される言語が異なるため、商品ページやカスタマーサポートの対応が課題となります。英語対応が基本ですが、Lazada Cross Border を利用して英語以外の言語での出品も可能です。また、お客様から現地語での問い合わせ対応が求められることがあります。

2. 物流の課題
Lazadaの国際物流ネットワークを利用します。日本からの越境EC発送は、Lazada配送センターに国内発送するだけです。越境EC配送ではない場合には、FBL(Fulfilled by Lazada)を利用することも可能です。

3. 関税と規制
東南アジア各国の輸入規制や関税制度が異なるため、事前に各国のルールを確認する必要があります。特に Lazada Cross Border を利用する場合にも、シンガポールやマレーシアには出品できても、他国にはほとんど出品が許可されないという事例も多数出ていますので注意が必要です。

4. 競争の激しさ
Lazadaでは、中国や東南アジアの出店者が多数参入しており、商品点数も多く、価格競争も激しくなっています。ブランド力や独自性を持たない商品は競争に埋もれてしまう可能性もありますので、ECモール内とSNSなど外からの広告予算を持っておく必要があります。

おわりに

ShopeeとLazadaはどちらも大変魅力のあるマーケットプレイスですが、日本からの越境EC販売を行う際には、英語以外の問題、物流、関税や国ごとの規制、そして競争の激しさといった点に注意が必要です。東南アジアは宗教もさまざまですので、ハラール認証やムスリムフレンドリー商品にも配慮すべきでしょう。これらを踏まえて東南アジアの越境EC戦略を立てることで、成功につなげていくことができるのではないでしょうか。

参考文献:
Peak3 and Lazada Launch New Digital Insurance Joint Venture(FF NEWS)
Lazada Philippines continues promoting businesses, consumers in expanded operations in Mindanao(Mindanao TIMES)
Lazada’s much anticipated 3.3 Epic Raya Sale to be held from March 2-5(BERNAMA.COM)

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経てGMOグローバルEC(旧ジェイグラブ)株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

SEARCH

CATEGORIES

MOST READ

ARCHIVE

海外販売について、まずはご相談ください

海外販売の開始・物流・自治体支援・EC出店・構築など、状況に応じて最適な提案をご案内します。