いま世界中で爆発的に人気を集めるキャラクター「Labubu」(ラブブ)。
中国のPop Mart社が展開するこのキャラクターは、アジアからアメリカ・ヨーロッパまで市場を席巻しており、SNSやセレブの後押しで、ひとつのキャラクターが世界を動かす時代になりました。
Labubu(ラブブ)とは?世界を席巻するPop Martの人気キャラクター

ラブブは香港のアーティスト、Kasing Lungによってデザインされ、Pop Martとのコラボレーションをきっかけに2019年から商品化されました。特徴的な顔立ちと、開封しなければ中身が分からない「ブラインドボックス」方式の販売形態が、SNS世代の購買欲を刺激したようで、独特の世界観がコレクター層を中心に人気が急上昇中です。
SNSとセレブリティの影響
BLACKPINKのLisaがバッグチャームとしてラブブを公開したことを皮切りに、Rihanna、Dua LipaなどのセレブたちのSNS投稿が人気に拍車をかけ、中国国内のみならず、アメリカ・ヨーロッパ・南米・ロシアなど世界各国に広がりました。
2025年上半期のヨーロッパでも前年同期比の売上がなんと729%増という…、驚異的な数字を記録。アメリカでもPop Mart公式アプリがApp Storeのトップランキングに入り、グッズ発売と同時に完売が相次ぐなど希少価値も高まって、今一番熱いキャラクターとして定着してきました。
ラブブとスニーカーブランド「Vans」がコラボレートした商品が、eBayで125倍以上の価格で落札された事例があるなど転売市場でも異例の盛り上がりを見せています。
ロシアでも大手ECプラットフォームで1,760万ドル超の売上、南米・アルゼンチン、インド、UAE、メキシコでも人気は急拡大中で、世界中の越境EC市場を牽引している状況です。
偽造品問題とブランド保護―越境ECの最大リスク
この爆発的な人気の影響もあり、数多くの偽造品もECで流通しています。韓国では、7,000点以上の偽造グッズが押収されたり、香港でもECサイトやECモールでの偽造品販売が急増しており、需要の高さから偽造品ですら品薄に陥ることさえある…と報じています。(ブランド側は知的財産権を武器にグローバルで訴訟・摘発を強化しているそうです)
まとめ:ブランド運営と越境ECへの教訓
越境ECビジネスの視点から考えますと、この世界的な“ラブブ現象”の成功と失敗の両方から学べるのは、①知財戦略の先手、②SNS活用、③模造品対策ではないでしょうか。
商品展開時には商標・著作権の早期取得が不可欠であり、SNS・インフルエンサーの発信力を戦略的に活用することがローカルを越えて世界の消費者へリーチする鍵となります。また、偽物流通への監視・対策、法的アクションも無視できません。
世界的な人気の背景には巧妙な知財戦略とSNS時代のマーケティング、熱心なファンコミュニティ、模造品をめぐる戦いがありますが、今後も国境を越えたブランド運営・EC戦略の教訓として、ラブブ現象から学ぶべき点は多いと言えますね!
参考文献:
How Labubu is a great example of utilising Intellectual Property rights to protect brand profits- A case study.(Lawdit Solicitors)
‘Most expensive’ Labubu x Vans doll sells out for ₹9.15 lakh on eBay; 125 times more than original price(msn)
Nearly indistinguishable counterfeit Labubu merch floods into Korea(Korea Joongang Daily)
It is Labubu’s world, and even Rihanna, Ananya Panday are living in it(India Today)
Labubu fakes snatch high premiums amid strong demand – reports(The Standard)
サムネイル:Edward Berthelot(Getty Images)


































