eBayの日本法人「イーベイ・ジャパン株式会社」が発表した「2025年第1四半期(1~3月)越境ECレポート」から、日本から海外向けに出品されたアイテムの最新トレンドを読み解きます。今回は、eBayのデータに基づく越境ECの売れ筋商品や、今後の成長が期待されるカテゴリー、そして日本商材の強みや課題について詳しくご紹介します。
2025年第1四半期のカテゴリーランキングと成長率
まず、取引額の多いカテゴリーTOP3は以下の通りです。
1.レディースアパレル&バッグ ブランド小物
2.時計・パーツ&アクセサリー
3.トレーディングカード

このランキングは2024年同期・年間とほぼ同じ傾向ですが、注目すべきは「トレーディングカード」が順位を4つ上げて3位に急浮上した点です。特に高額商品の取引が増加し、コレクターや投資家による需要の高まりが顕著となっています。
成長率の観点では、「トレーディングカード」が最も高い伸び率を記録。「デジタルカメラ」と「メンズアパレル&バッグ ブランド小物」も昨年に引き続きTOP3にランクインしています。

トレーディングカードの飛躍的成長
トレーディングカードの成長を牽引したのは、やはりポケモンカード。来年2026年にポケモンカードが30周年を迎えることもあり、市場の活況が続いています。特に高額帯のカード取引が大きく伸長し、コレクターや投資家による需要増加が目立ちます。2025年3月には日本セラーの出品したプレミアムなポケモンカードが史上最高額の6万ドル(約850万円)で取引され、全体の取引額にも大きく貢献しました。
さらに、PSAなどの鑑定機関による鑑定済みカードは信頼性と資産性の高さから引き続き堅調な売れ行きを維持。高評価かつ高額なカードの取引が活発化し、マーケット全体の単価上昇にも寄与しています。
デジタルカメラの好調と日本商材の強み
デジタルカメラは昨年同期比1.5倍の伸び率です。中古品が8割を占め、コンパクトカメラを中心に売れ行きが好調です。日本から出品される中古カメラは非常に状態が良く、セラー側で徹底的に点検・整備されていることが海外からの人気の背景で、弊社クライアント様でも多くの成功事例となっています。
また2025年3月末より「eBay Refurbished(保証付き整備品)プログラム」が日本の全セラーに開放され、中古カメラの売上はさらに加速するでしょう。このプログラムは、カメラだけでなくビデオゲーム、ギター等の楽器、ゴルフ用品など幅広いカテゴリーが対象です。
メンズアパレル&バッグ ブランド小物の成長
「メンズアパレル&バッグ ブランド小物」も昨年同期比約1.5倍で大きく成長しています。スニーカーは安定した売上で手堅い成長を続けています。特にOnitsuka TigerのMexicoがアイテム別でトップ、ブランドとしてはNikeとAsicsが大きなシェアを獲得しています。
ハンドバッグはLouis VuittonやTUMIのベーシック商材から希少価値の高い高額アイテムまでが好調です。2025年4月より「eBay 真贋保証サービス」が日本の全セラーに開放され、ハンドバッグはさらなる成長が期待されます。
また、アパレルではUniqlo、Gucci、A Bathing APEなど幅広いブランドが売れ、スポーツウェアではMizunoがトップにランクインしています。
日本商材の信頼性と今後の展望
eBayは全世界190以上の国と地域に販売網を持つ世界最大級のプラットフォームで、日本からの販売額は5年連続成長率1位(社内比)を記録しています。「駿河屋」「夢展望」「渋谷PARCO」「ブックオフ」などの国内物販大手も海外販路拡大を狙いeBayに出店しています。
一方で、2025年第1四半期は米国政府の関税制度変更への強硬姿勢が明らかになるなど、世界的な経済の先行き不安感が、eBayでの日本商材の販売にも影響を及ぼしました。特に腕時計やフィルムカメラなどの高額商材の伸びが鈍化していますが、根強い人気を誇っています。
また、模造品対策として「真贋保証サービス」も日本全セラーに開放され、対象カテゴリーもハンドバッグからジュエリーと腕時計に拡大。これにより、高級商材の再熱が見込まれています。
おわりに
今回はeBayのデータをもとに越境ECの売れ筋やトレンドを見てきましたが、eBayだけのデータでは越境EC全体の売れ筋やトレンドを完全に把握することはできません。たとえば、Amazon、Walmart、Shopee、LAZADA、中国ECモールなどのプラットフォームも越境ECの重要なプレイヤーであり、各社で売れ筋商品や人気カテゴリーは異なります。他のプラットフォームの動向も把握して、より広い視点で市場を捉え戦略を立てることが重要です。
参考文献:
イーベイ・ジャパン「2025年 第1四半期 越境ECレポート」を公開(イーベイ・ジャパン株式会社)
イーベイ・ジャパン「2025年 第1四半期 越境ECレポート」を公開(PR TIMES)


































