Walmartが2025年10月にOpenAIと提携し、ChatGPTを活用した「Instant Checkout(インスタントチェックアウト)」機能により、顧客がチャット上で直接買い物を完結できる新しいショッピング体験を開始すると発表しました。従来の検索バーと商品リスト利用から、利用者との会話を通じて個々のニーズを予測してより便利でパーソナライズされた買い物を実現できそうです。
AI×越境EC、その革新性
WalmartとOpenAIのパートナーシップで注目すべきは、「Instant Checkout」機能をChatGPTに統合することでしょう。ユーザーはチャット上で欲しい商品を会話形式で探することができ、購入まで完了できてしまいます。例えば「100ドル以下でおすすめのマットレス」「読書好きへのギフト」など、要望に合わせた提案を受けて画面遷移せずに商品選定・決済まで済ませられます。
また、WalmartだけでなくSam’s Clubの会員も対象となり、日用品の補充や新商品の発見、食事プランニングまで、AIが先回りしてニーズを読み取り、最適な提案をします。これまでの検索型ECでは反応的でしたが、AIならではの「予測・提案型」体験へと大きく変革することが強調されています。
WalmartのAI活用例と将来展望
Walmartはすでに全社でAI活用を進めており、商品カタログの最適化やファッション製品の生産リードタイム短縮(最大18週間削減)、顧客対応解決時間の40%短縮など、実効性のある成果を多数上げています。今回のOpenAI提携は単なるEC機能拡張に留まらず、社内のAIリテラシー向上や認定プログラム(OpenAI Certifications)も推進していくようです。
また「Sparky」と呼ばれる独自AIアシスタントも展開しており、ユーザーの注文履歴や嗜好データを元に、再オーダー、サービス予約、画像や音声、動画も含むマルチモーダルなコミュニケーション型体験も拡充予定です。
Walmartの世界的インパクト
Walmartは世界19カ国で1万750店以上を展開し、週あたり2億7,000万人が利用するグローバル小売最大手であり、今回の提携によって、AIファーストなショッピング体験として、米AmazonやGoogleのアプローチに対抗する大きな一歩となり、越境ECの将来像を描くうえでも重要なマイルストーンとなることは間違いなく越境EC業界においても無視できない転換点となりそうです。
AIによるチャットベースのショッピングは、ユーザー体験と購買プロセスの両⾯でハードルをぐっと下げ、国境を越えた消費者にもスムーズな商品発見と購入体験を提供できるようになります。AIは顧客データを学習し、文化や言語の壁も越えるパーソナライズ提案が可能で、新規市場開拓や顧客満⾜度の向上、カスタマーケアの効率化を狙うEC事業者にとって、もはや無視できないトレンドと言えます。
越境EC事業者にとって、無名な商品でも売れる可能性が出てきたり、発掘されてくる商品も増える期待がありますので、AIとどう共存し、どう使いこなすかがこれからの鍵ですので、この変化を追い風にしていきたいところです。
参考文献:
Walmart Partners with OpenAI to Create AI-First Shopping Experiences(Walmart)
Walmart Partners With OpenAI to Offer Shopping on ChatGPT(Bloomberg)
Walmart Partners With OpenAI Allowing Shoppers To Order Directly Through ChatGPT(Forbes)


































