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越境ECブログ

EU、3ユーロ課税だけでは終わらない。

こんにちは。GMOグローバルEC株式会社の横川です。

2025年12月12日のブログで、今年の7月1日からEUではEU域内への150ユーロ未満の輸入小包に対し3ユーロの関税を課すことで合意したことを紹介しました。
参考:EU、デ・ミニミス終了前倒し。少額でも3ユーロ課税

こうしたことを受け、海外でも記事になっていますが、よく読むと聞き捨てならない表現が隠れています。
参考:Online orders from outside EU to Germany will soon cost more(ドイツ)
参考:Netherlands postpones e-commerce handling fee plans(オランダ)

まずドイツの記事では

A handling fee for parcels coming from outside the EU is also being discussed. If it goes ahead, regulations could come into effect in European countries from November 2026 and would charge an additional 2 euros per item in a package.
(EU域外から届く小包に対する手数料についても議論されています。これが実現すれば、2026年11月から欧州諸国で規制が施行され、小包1個につき2ユーロの追加料金が課せられることになります。)

と書かれています。ということは、小包1個に2ユーロ、その小包の中に150ユーロ以下の服と靴が入っていたとしたらそれぞれに3ユーロかかるので、合計で8ユーロかかるということになります。

そこまでは、まだいいとしましょう(全然良くないですが)。
今度はオランダの記事を見てみます。

(EUの150ユーロ以下の商品に3ユーロと言う話と、小包への手数料2ユーロの話に触れたあと)
The charge is separate to the EU handling fee – currently under negotiation – on e-commerce parcels that is due to come into force in November.
(11月に施行される予定の電子商取引小包に対するEUの取扱手数料とは別である)

と記載されています。
3ユーロの関税と2ユーロの小包取扱手数料の他にさらになんらかの手数料???

そうなんです。EUでは今年こうした費用がかかるようになります(オランダはとりあえずいまのところは3ユーロ関税と2ユーロ小包手数料以外の費用徴収は延期している)。

EUの仕組みについて

EUは、

「EUは“共通の最低ライン”を先に敷き、その上で加盟国が独自に上乗せできる余地を残す」

というやり方を採っています。つまり、EU共通ルール+加盟国独自ルールという二段構えなのです。
上述のドイツの記事はEU共通ルールのみに触れており、オランダの記事は共通ルール+オランダ独自ルールについて触れていたんです。

EU加盟国内で物流流入量が異なるため、すべて統一してしまうと、コスト負担の不均衡が起きるので仕方のないことかと思います。

今年の後半辺りから運送業者各社からいろいろな情報が出てくると思います。たとえば、アメリカでデ・ミニミス廃止により、受け取り拒否が頻発したことから、関税負担を発送者に変えたように、ヨーロッパでもそうなるのかもしれません。何事も性急に行い混乱を引き起こしたアメリカと異なり、しっかり周知期間を設けることでこうした混乱を避けることができるのか。。。

このあたりの注視も必要になると思いますし、コスト増を避けるために他の地域を目指すのか、などなどいまから準備できることはたくさんあります。準備していた人がうまくいきます。情報収集をきちんとやってきた人がうまくいきます。

EU方面に越境ECを行う方は時々状況を確認しましょう。

EU向けの関税・規制対応を任せる方法

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Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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