カナダポストのストライキが、また越境EC事業者の頭を悩ませています。
日本郵便がカナダ宛ての発送を一時停止し、FedExなど民間業者も対応に追われる状況…。
今回は最新情報と、事業者が今取るべき対応策をまとめました。
カナダポスト ストライキの最新状況(2025年10月時点)
2025年5月からカナダポスト労働組合による部分的なストライキが続いていましたが、9月25日にカナダ政府の合理化案への抗議として、全面的なストライキへと拡大しました。この動きにより日本からカナダへの国際郵便物は一部発送停止となり、すでに発送済みの荷物についても大幅な遅延や差出人への返送の可能性が発生しています。
日本郵便は「カナダ宛の国際郵便物の発送は当面見合わせる」と公式に発表しており、利用者への注意喚起がなされています。取戻請求は発送準備が完了する前であれば可能ですが、手数料(680円)が発生する可能性があります。
日本郵便・民間配送業者の対応まとめ
10月6日以降の日本郵便の発送可否変更によると、カナダ向けの通常郵便物、EMS、小包郵便物は引受停止となっています。航空便の減便も継続しており、これまでに引き受けた荷物についても遅延が発生する可能性が高い状況です。(この1週間前までは一旦は受付はしていました)

一方、民間配送業者の最新情報としては、2025年10月9日時点、FedEx公式ページ(2025年10月6日更新)にて、「カナダポストの労働争議に伴い、FedExは増加する発送量に対応するため特別体制を敷き、安定的なサービス提供と遅延防止に努めている」と発表されています。
今後も各社のサービス変更や制限などの動きが予想されます。特に荷物量の急増に対応するため、民間配送業者も遅延やサービス制限を行っており、代替手段もすぐに利用できるとは限りません。
越境EC事業者が取るべき実務対応
カナダ向け越境ECの商品発送は、通常よりも余裕あるスケジュール設定が不可欠です。発生しうる遅延や返送リスクについて、事前に購入者へ説明しトラブルやクレームの防止に努めましょう。
どうしても荷物を発送する必要がある場合は、日本郵便や民間配送業者の最新状況を公式サイトで確認した上で利用してください。
また、現地の小規模EC企業については、UPSやFedExといった大手民間業者を主な運送業者としていますが、それらも一時的な停止や制限が発生しているため、慎重な選択が求められます。
今後の見通しとリスク対策
・カナダポストのストライキは断続的に発生し、今後も繰り返される可能性が高い。
・日本郵便は発送停止や一部サービス再開を逐次発表しているため、公式情報の定期チェックが必須。
・民間配送業者(UPS/FedEx/DHL等)の利用も、現地状況によっては遅延や出荷制限が起こるため注意が必要。
・カナダ向けの配送は、遅延・返送リスクを事前に十分説明し、トラブル未然防止に努めることが重要。
まとめ
カナダポストの労働者ストライキにより、越境EC事業者は継続的な配送遅延や発送停止への対応が求められています。日本郵便や民間配送業者(国際クーリエ)の公式最新情報を随時確認し、購入者への早期連絡や代替手段の検討を進めましょう。
今後もストライキ等による影響は油断できないため、余裕ある納期管理、リスク説明、現地配送業者の状況把握を丁寧に行うのが成功の鍵です。
昨年のクリスマス商戦真っ只中、数週間にわたって発生したカナダポストの労働者ストライキで、カナダへの越境ECビジネスに大打撃を受けた方も多いのではないでしょうか。これは我々越境EC事業者だけでなく、昨年カナダポストは10億カナダドル(7億1,700万米ドル)の損失を出し、今年も15億カナダドルの損失が出る見込みです。
今回のストライキも長期化するのでは?との見通しで、間もなく始まるブラックフライデー、さらに続くクリスマスと、2025年のカナダ向け年末商戦も再び先行き不安です。また今年は、“トランプ関税”の影響によってアメリカ宛ての少額小包みの発送も“難アリ”な状態ですから、北米向けの物流はまさに“試練の秋”。配送計画を慎重に立てて、リスクをできるだけ先回りしておきましょう。
参考文献:
国際郵便物の引き受け変更について(日本郵便)
カナダ郵便事業体のストライキについて(続報2)(日本郵便)
Labour disruption at Canada Post(FedEx)
Canada’s postal workers strike, bring mail deliveries to a halt(BBC)
Canada Post is on strike. What this means for your mail(BBC)


































