こんにちは。ジェイグラブの横川です。
エプスタイン問題に振り回されている我らが大将、トランプ大統領に我々は関税で振り回されているわけですが、対策はいくつかあることはすでにこのブログで記載済みです。
参考:トランプ関税対策について(eBayなど)
タイトルはeBayのみのような印象を与えますが、他の手段で越境ECをやっている方にも応用できる内容です。
上記の記事で紹介しているいくつかの対策の中に、eBaymugという、アメリカのeBayに商品が出品されていれば、ボタン操作だけでイギリス、ドイツ、オーストラリア、カナダ、イタリア、フランス、スペインの最大8つのeBayサイトに出品できるツールがあることを紹介しました。つまり、アメリカからの需要が落ち込むことを計算し、アメリカに頼らない多国展開するという対策です。
上記8カ国には無料で簡単に展開できますので、多国化を考える人にはもってこいのツールですが、このツールを使うということは、それぞれの国のルールに従う準備ができていないとダメということになります。
具体的には、ドイツ、フランス、スペインです。ドイツは大昔に対策を説明しています(ドイツ梱包法)ので、以下を参照してください。Lucid登録1~3、ドイツリサイクル業者との契約1~2と5ページにわたり、以下のリンクから順に追っていけば対応できるように説明しています。
参考:ドイツ梱包法義務登録の方法教えます(その1)
今回は、フランスに焦点を当てます(スペインをターゲットにしたいと相談してきた業者がこれまで皆無だったので、まずはフランスを説明します)。
フランスの固有識別番号(UIN)を取得し、イーベイ(アマゾンにも)番号を登録する
フランスは拡大生産者責任(EPR: Extended Producer Responsibility)制度、すなわち廃棄物防止法と循環型経済に関する法律に基づき、フランスに商品を販売する事業者はフランス政府が指定するUIN番号を取得し、その番号をeBayやAmazonのアカウントに登録しないとなりません。
法律はもともと小難しく書かれているものですが、フランスの法律はことさらに難しい表現で書かれています。
「もしあなたがフランスに買い手を持つ事業主、または最初の輸入者であるなら」という書き出しで全編事細かに指示されていますが、「フランスに買い手がいる事業主」はわかる。しかし「最初の輸入者」ってなんなんだよ、と。
これは、例えば「中国で生産された商品を日本に輸入し、それをフランスの顧客に販売する日本の企業」というパターンがこの文脈に当てはまります(わかりづらい・・・)。
基本的にはフランスに販売したい人は法律に準拠しろということです。
フランスUIN取得について
ドイツ梱包法では、
1.Lucid番号取得
2.番号をeBayアカウントに登録
3.ドイツ国内のリサイクル業者と契約
4.契約番号をLucidと紐づけ
という流れで、Lucid登録はもれなく全員同じようなやり方で登録ができ、リサイクル業者も1~3社ある中からどれかを選べばよかったので、スクリーンショットの画面と説明文でわかりやすい説明ができました。
しかし、フランスの場合は、一括管理になっておらず、適用カテゴリーごとに対応方法が違うので、すべての対応方法をスクショ付きで説明することが難しく、大まかな流れを説明するにとどめます。しかし、フランス語はわからない筆者ですが、日本語訳にしながら登録直前くらいまで進めてみましたが、大まかな流れさえ把握してしまえば、それほど悩むようなことはなさそうです。
1.特定カテゴリーに限り、生産者責任団体のサイトでUINを取得する
フランス政府が指定する、UIN登録が必要なカテゴリーは以下です。当てはまる商品を販売している人は必須になります。
これらの各カテゴリーそれぞれにUINを発行する登録団体がありますので、たとえば、ガーデニング用品と、アパレルを取り扱っているという場合は、アパレルとガーデニングそれぞれの登録団体のサイトに行き、UINを取得します(ドイツのように一括になっていないので、めんどくさいです)。
以下の各登録団体のサイトは以下のサイトからご確認ください。
フランス生産者責任団体一覧(フランス語か英語)
アパレル、家庭用リネン、履物(TLC)
電池および蓄電池(PA)
建築建設製品および資材(PMCB)
化学製品(PCHIM)※消化器がとりわけ強調されてます
電気電子機器(EEE)
家具要素(EA)
ホームセンター・ガーデニング用品(ABJ)
家庭用包装紙およびグラフィック用紙(EMPAP)
潤滑剤(LUB)
在宅ケア患者向け医療用鋭利物(DISP-MED)
プロフェッショナルパッケージング(EPRO)※ケータリング関連です
スポーツ・レクリエーションボート(BPS)
スポーツ用品およびレクリエーション用品(ASL)
タバコ製品(タバコ)
おもちゃ(TOY)
タイヤ(PNEU)
未使用医薬品(MNU)
車両(車両)
2.自身と関係する生産者責任団体のサイトでUINを取得する
各団体が多いのと、団体によってUIや表現が微妙に異なるのですべてを載せきれませんが、おもちゃの代表団体であるエコメゾン社で見てみましたが、ブラウザの自動翻訳を使いながらEPRという単語を頼りに進めるとなんとかなりそうでした(弊社では、フランスの各生産者責任団体への登録、UIN取得のサポートは行っておりません)。
3.eBay(Amazon)のアカウントにUINを登録する
あとは、eBayにログインし、Account settingのBusiness informationをクリックし、
- 「ビジネスの詳細」セクションまで下にスクロールし、EPR FR 番号の横にある「追加」を選択。
- ドロップダウンメニューからカテゴリを選択。
- UINを入力し、「追加」を選択し、取得した番号を登録。
販売する商品が上述のように複数のカテゴリーにまたがり、フランスの指定に当てはまる場合は、すべての生産者責任団体のサイトでUINを取得し、eBayにも取得したUINすべてを追加登録します。
まとめ
ドイツ梱包法の説明を書いたのは、3年前ですが、このときに「この制度はEU内で称賛されており、他国も続く可能性がある。すでにフランスは検討している」と書いていました。
その通りになったというだけですが、ドイツのわかりやすい制度に比べるとフランスはめんどくさいです。なぜドイツを参考にしなかったのか。
ですが、ドイツで慣れてしまえば、フランスもさほど難しいという印象はありませんでしたので、これから対応するという方は、まずは冒頭に紹介しているドイツで先に慣れてみてください。
今回は、相談経験があるフランスを記事にしましたが、冒頭に書いたようにスペインにも同様の制度があります。なお、弊社にはスペイン在住のスタッフがおりますので、次回はスペイン在住スタッフにこの制度について解説してもらいます。

































