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越境ECブログ

【YouTubeショッピング最前線】クリエイターが導くグローバル購買革命

2025年10月、YouTubeが発表した最新レポート「YouTube Shopping: The Evolving World of Shopping on YouTube」によると、世界の購買トレンドは動画 × 購買という新時代に突入しているのだとか。

クリエイター、コンテンツ、そしてコミュニティが融合し、YouTubeショッピングという新しい購買文化が広がっています。このレポートでは、2025年前半における購入数上位5,000商品のデータと、60日間で最も取引が行われたタグ付き動画上位1,000本のデータを分析し、世界のショッピングエコシステムを明らかにしています。

クリエイターが購買を動かす存在に

分析対象となったオンラインユーザー(14〜49歳)を対象にした調査では、Z世代(14〜24歳)の59%が「自分のファッションやスタイルはオンラインコンテンツから影響を受けている」と回答しました。

出典:YouTube Culture & Trends

特にYouTube上では、クリエイターが専門知識や情熱を活かして、信頼される“購買の案内人”として消費行動を牽引しています。彼らが発信する製品紹介は単なる宣伝ではなく、リアルな推奨体験として受け止められ、視聴者の購買意欲を強く刺激しています。

また例としてレポートでは、「ChicOnTheCheap」や「CoryxKenshin」といった人気クリエイターが取り上げた「SACHEUのPeel Off Lip Liner」が瞬く間に世界的トレンド商品となったケースが紹介されています。こうした現象は、個人発信がグローバル購買に直結する時代の象徴です。

出典:YouTube Culture & Trends

YouTubeマーケティング vs SNSマーケティング どちらが越境ECに強いのか?

一見似ているようで、YouTubeマーケティングとSNSマーケティングには本質的な違いがあります。越境ECの成功を左右するのは、どちらでしょうか?

YouTubeはSNSマーケティングの一種ではありますが、目的と構造が根本的に異なります。InstagramやX(旧Twitter)が短い瞬間的な話題性や拡散力に強みを持つのに対し、YouTubeは検索性と長期的なストーリーテリング能力が中心にあります。ユーザーは「商品の使い方を知りたい」「レビューを見たい」といった明確な目的を持って動画を視聴するため、購買行動に直結しやすいのです。

さらに、YouTube動画はGoogle検索にも反映されることから、SEOとコンテンツ資産化の双方を兼ね備えるマーケティング手法です。他SNSが短期的なリーチに適しているのに対し、YouTubeはブランドの信頼と理解を長く醸成する場として機能します。特に越境ECにおいては、検索流入と文化的共感の両軸を活かした戦略が非常に効果的です。

項目YouTubeマーケティングSNSマーケティング全般
主な目的長期的なブランド構築と購買理解の促進短期的な話題化や認知拡大
プラットフォーム特性世界最大の動画検索エンジンであり、Google検索との連携が強いInstagram、TikTok、X(旧Twitter)などエンゲージメント中心のSNS
コンテンツ形式中長尺の動画が中心。詳細なストーリーテリングが可能画像・テキスト・短尺動画など即時性重視
アプローチ方法チャンネル運営・動画広告・インフルエンサー起用などの組み合わせアカウント運用・SNS広告・キャンペーン展開が中心
効果測定視聴時間、クリック率、登録者数、コンバージョンエンゲージメント率、フォロワー増減、投稿リーチ

コミュニティが購買の波をつくる ~YouTubeコミュニティが生む“共感購買”の仕組み~

YouTubeのショッピングエコシステムでは、共通の興味を持つチャンネル群が形成するコミュニティが購買を後押ししています。レポートは次のように定義しています。「コミュニティとは、製品やカテゴリーに基づいてつながるチャンネル群であり、その集合的な発信が購買意思決定に大きな影響を与える。」こうした情報共有型のつながりが、単一商品を一種の“文化的現象”に変える原動力になっています。

コンテンツ形式と購買体験の融合 ~ハウツー動画とライブ配信が変えるグローバル購買体験~

ハウツー動画、商品レビュー、ショート動画、ライブ配信など、多様なフォーマットが購買体験に寄り添います。視聴者は動画内で商品を「探す・学ぶ・購入する」という一連のプロセスを完結でき、従来のECサイトを超えたメディア内購買体験を得ています。

特にレポートでは、若年層の61%が「YouTubeで知らなかったブランド・商品を発見したことがある」と回答しており、YouTubeが新製品発見の主要導線となっていることが示されています。

越境ECへの示唆

越境ECの本質は、単に「商品を売ること」ではなく、「文化を届けること」にあります。そこに込められるのは、国や言葉の壁を越え、人々の心に共鳴する“ストーリー”です。動画を通じて視覚・感情・物語を融合し、世界のユーザーと共感でつながる「国境を越える購買体験」を実現する新たな形です。

さらに、現地クリエイターとのコラボレーションにより、その国や地域特有の価値観に自然に溶け込みながらブランドをローカライズできるのも大きな魅力です。YouTubeやTikTocなどを活用したストーリーテリングは、単なる販促活動ではなく、“なぜこのブランドが選ばれるのか”という理由づくりそのものになります。

今こそ、ブランドに「国境を越える物語」を与えるときです。ジェイグラブでは、SNSマーケティングにとどまらず、YouTubeやTikTokなど動画プラットフォームを活用したコンテンツ展開を本格的に進めてまいります。

世界の人々に“日本の文化と価値”を伝える新たな挑戦に、どうぞご期待ください!

参考文献:
YouTube report analyzes the power of the YouTube Shopping ecosystem(YouTube Official Blog)
YouTube CULTURE & TRENDS REPORT The Evolving World of Shoppingon YouTube(YouTube Culture & Trends)

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経てGMOグローバルEC(旧ジェイグラブ)株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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