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Amazon UKで成功する方法|日本企業向け越境EC完全ガイド②(商品選定編)

前回はAmazon UKの概要についてお伝えしましたが、今回は、Amazon UK出品開始までのStep1:商品選定について解説します。

Amazon UKでは、近々スプリングセール(Amazon Spring Deal Days 2025)が開催される予定です。過去のデータから見ると、家電製品、ファッションアイテム、ホーム用品などが人気を集めることが予想されます。

そして、もう一つ注目すべきイベントがあります。
それは、イギリス独自の文化とも言える「レッドノーズデイ(Red Nose Day)」です。

レッドノーズデイとは?

出典:Amazon UK

レッドノーズデイは、イギリスのチャリティ団体「Comic Relief」が主催する、貧困に苦しむ子供たちを支援するためのイベントです。毎年3月に開催され、人々は赤い鼻(Red Nose)をつけたり、様々なチャリティ活動に参加したりして寄付を募ります。

Amazon UKは、このレッドノーズデイの公式パートナーであり、赤い鼻や関連グッズを販売しています。今年は「Comic Relief」設立40周年のアニバーサリーイヤーで、Amazon UKはレッドノーズデイを大々的にサポートし、40周年記念商品を含め、様々な関連商品を販売する予定です。

レッドノーズデイには、赤い鼻はもちろんのこと、チャリティTシャツや関連グッズ、おもちゃなどがよく売れます。また、イベントに合わせて、赤い色の商品や寄付金付きの商品なども人気があります。これもまた、商品選定のヒントになりそうですね。

1. Amazon UKで売れる商品を見つけるための3つの視点

それでは、本題「商品選定」について、詳しく見ていきましょう。Amazon UKで成功するためには、以下の3つの視点から商品を選定することが重要です。

視点1:市場のニーズを捉える

まずは、Amazon UKでどのような商品が売れているのか、徹底的にリサーチしましょう。リサーチ方法としては、以下の方法が有効です。

◎Amazon UKのサイトで、カテゴリー別の売れ筋ランキングを定期的に確認しましょう。また、Amazon UKでよく検索されるキーワードを調査し、需要の高い商品を見つけます。例えば「Amazon Product Research Tool」は、Amazonの売れ筋商品やキーワードを調査できます。

◎競合商品のレビューを分析し、顧客がどのような点を評価しているのか、不満に思っているのかを把握します。

◎eBayUKやリサーチツールを使う手もあります。例えば「Google Trends」でもイギリスのトレンドを把握できます。Chat GPTなどAIに直接質問してみるのも良いでしょう。

◎イギリスのトレンドや季節ごとのイベント(冒頭のレッドノーズデイやクリスマス、イースターなど)に合わせて、需要が高まる商品を予測します。

視点2:日本の強みを生かす

日本の製品は、品質の高さやユニークなデザインで、世界的に評価されています。以下の点を考慮して、日本の強みを生かせる商品を選びましょう。

◎Made in Japanの高品質な商品は、イギリスでも人気があります。
◎日本ならではの独創的な(ユニークな)デザインは、他国製品との差別化に繋がります。
◎イギリスでは手に入りにくい、ニッチな需要に応える商品を提供します。

例:日本の伝統工芸品、アニメグッズ、健康食品など

視点3:法規制・安全基準をクリアする

Amazon UKで商品を販売する上で、最も重要なのが、イギリスの法規制と安全基準を遵守することです。さらに、イギリスだけでなくEUの基準も関わってきますのでご注意ください。特に注意すべき点は以下の通りです。

CEマーク・UKCAマーク
多くの商品(低電圧機器、医療機器、おもちゃなど)で必須のEU適合マークであるCEマーク、そしてイギリスでは以前にCEマークが必要であった商品にUKCAマーク(英国適合性評価)が必要になります。これらのマークがない商品は、販売できません。

商品パッケージの実際のCEマークとUKCAマーク

電気製品の安全基準
イギリスのプラグは「BFタイプ」で日本と異なるため、変換プラグが必要となる場合があります。

イギリスの差し込みプラグ

電圧は220-240V、周波数は50Hzで、こちらも日本とは異なるため、対応しているか確認が必要です。

食品の安全基準
食品を販売する場合は、EUおよびUKの食品に関する厳しい規制をクリアする必要があります。食品衛生法、食品表示法などを遵守しましょう。

化粧品の安全基準
Amazon UKはイギリスなのですが、EUの化粧品規則1223/2009に基づき、成分表示や製造販売業者の情報などを適切に表示する必要があります。

2. カテゴリー別の注意点

Amazon UKでは、カテゴリーによって出品条件や規制が異なります。ここでは、特に注意が必要なカテゴリーについて解説します。

◎食品
賞味期限、アレルギー表示、原産国表示など、食品に関する規制は非常に厳格です。事前に必要な許可や認証を取得しましょう。

◎化粧品
全成分表示、製造販売業者の情報、使用上の注意などを英語で記載する必要があります。EUの化粧品規則を遵守しましょう。

◎電気製品
CEマーク、UKCAマークの取得が必要です。電圧、プラグの適合性を確認しましょう。

◎おもちゃ
安全基準(EN71など)を満たしている必要があります。対象年齢を表示し、警告表示を適切に行いましょう。

おわりに

Amazon UKで成功するための商品選定は、市場のニーズ、日本の強み、法規制・安全基準の3つの視点を持ち、戦略的に商品を選定することが重要です。越境EC販売者にとっては、特に法規制・安全基準の部分がネックですよね。これについては、専門家の手を借りるのが賢明な方法かと思います。例えば、Amazon Global SellingのEU・UKサービスプロバイダーは、翻訳、法規制対応、マーケティングなど、越境ECに必要なサポートを提供してくれます。また、当社のような越境ECコンサルティング会社をご利用いただくのも一つの手です。

次回は、「Step2:銀行口座作成」について解説します。

参考文献:
When is Amazon’s Spring Sale 2025? Here’s everything we know(INDEPENDENT UK Edition)
Red Nose Day 2025: Everything you need to know(Amazon UK)
Amazon is the official home of Comic Relief’s iconic Red Nose as it celebrates its 40th anniversary(Doncaster Free Press)

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経てGMOグローバルEC(旧ジェイグラブ)株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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