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Amazon UKで成功する方法|日本企業向け越境EC完全ガイド①(概要編)

1994年にジェフ・ベゾス氏によってAmazon社は設立、当初はオンライン書店としてスタートしましたが、現在では多岐にわたる商品とサービスを提供する世界最大級のオンラインマーケットプレイスとして、数多くの国でサービスを展開しています。

Amazonは、世界中で22のマーケットプレイスを運営しており、米国、カナダ、メキシコ、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、日本、シンガポール、トルコ、ブラジル、オーストラリア、インド、UAE、サウジアラビア、オランダ、スウェーデン、ポーランド、中国、エジプト、南アフリカでサービスを提供しています。 世界中で約190万のアクティブな出品者と、毎年100万人以上の新規販売者が参加しています。 

2024年、Amazonの売上高は6,380億ドル(約96兆円)に達し、前年同期比11%の増加を記録。 この結果、Amazonは売上高で世界第3位の企業です。また、世界のオンライン小売市場においても、Amazonはトップクラスのシェアを誇り、その影響力は年々拡大しています。

2014年から2024年までの主要市場におけるAmazonの年間純売上高/出典:Statista

ブルー・オーシャン市場?Amazon UK

日本からAmazonを活用して越境ECビジネスを行う日本企業は、Amazon US(Amazon.com)がほとんどで、Amazon UK(Amazon.co.uk)アカウントをほぼ作成していないのが現状です。そのためAmazon UKはまさにブルー・オーシャン市場と言えます。ところが、ネット上などでもノウハウがほとんど出回っておらず、ヨーロッパ市場進出に足踏みしている日本企業は多いのも実情です。

Amazon UKとは

Amazon UKは、1998年10月にドイツと共にローンチされ、英国を中心としたヨーロッパ市場で重要な位置を占めるマーケットプレイスです。アイルランドなど英語圏での利用が主ですが、他のヨーロッパ諸国からのアクセスも多く、欧州のAmazonサイト全体では、毎月約2億9,000万人のユニークユーザーが訪れています。 

2022年、Amazon UKの純売上高は300億米ドルを記録した以降も年々と売上は伸びており、2024年の純売上高379億米ドル。また、2024年のヨーロッパEC市場の主要プレーヤーは、Zalando、Allegroといった“地元”ECマーケットプレイスに続き、Amazonは第3のオンライン小売事業者となっています。

日本からAmazon UKへの出品:基本的な流れ

日本からでももちろんAmazon UKへの出品は可能です。以下は、出品開始までの一般的なステップです。

Step1:商品選定
英国市場で需要があり、競争力のある商品を選定します。市場調査を行い、現地の消費者ニーズを把握します。eBayUKやリサーチツールを使う手もあるでしょう。

Step2:銀行口座作成
英国での取引に対応した売上代金受取用口座を用意します。弊社のクライアント様ではPayoneerを利用される事業者が多くなっています。

Step3:配送業者選定
国際配送のコストや配送時間、追跡サービスの有無などを考慮する必要があります。日本からは日本郵便が多いですが、UK含めたEU諸国には様々な理由からDHLを選択することがあります。

Step4:出品用アカウント作成
Amazon UKの出品者アカウントを作成してアカウントの承認を待ちます。UK以外のIDでAmazonを運営されている方はアカウント統合手続きを行うこともあります。また、Amazonは複数ID作成が許されていませんので注意が必要です。

Step5:VAT登録
英国での販売には、VAT(付加価値税)登録が必要です。適切な税務処理を行うために、越境EC専門家やAmazonからの助言を受けながら慎重に進めないと脱落します。VAT登録が完了するまで、平均2~3か月ほどかかっています。

Step6:商品登録
選定した商品をAmazon UKのプラットフォームに登録します。商品説明や画像、動画、価格設定など、詳細情報を入力しますが、ShopifyやECサイトで出品・在庫連動する方はECサイト側に実装しているアプリやエクステンションなど諸設定を調整します。

Step7:配送設定
配送ポリシーや送料設定を行いますが、基本的にはAmazonは送料無料(送料込み)で販売することが多いため、事前に配送方法を確定しないとなりません。送料は全世界一律ではありませんが、ある方法を活用して商品価格に送料を上乗せした販売価格を設定します。

※なお、Step5と6の間で「Amazonブランド登録(Brand Registry)」(商標取得済みの方のみ対象)がありますので注意してください。

おわりに

次回以降は、これらのステップをもう少し深掘り解説してみたいと思っています。また、日本企業がAmazon UKに出品する際、米国やカナダでは問題なく販売できる商品でも、英国やEU市場では規制や基準の違いにより、販売が制限されるケースがありますので、そうした課題についても詳しく解説していきたいと思います。

参考文献:
AMAZON.COM ANNOUNCES FOURTH QUARTER RESULTS(Amazon)
E-commerce Revenue and Sales: Europe vs. USA in 2024(Cross Border Magazine)
Annual net sales of Amazon in selected leading markets from 2014 to 2024(Statista)

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Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経てGMOグローバルEC(旧ジェイグラブ)株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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